【概要】Lilac ML(1951)
Lilac MLは、マルショウ(Marusho Motor Co., Ltd.)が1951年に発売した最初期のモデルであり、
150cc 4ストローク単気筒を搭載した軽二輪車。アルミ部品を多用し、
当時の国内車としては極めて洗練された工業デザインを採用していた。
Lilacブランドの幕開けを告げた、マルショウの原点である。
【主要スペック(代表値)】
| 型式 | Lilac ML |
|---|---|
| 年式 | 1951 年 |
| エンジン | 空冷4ストローク 単気筒 |
| 総排気量 | 148 cc |
| 最高出力 | 約 6 PS / 5,500 rpm |
| トランスミッション | 3 速 |
| 駆動方式 | チェーン |
| 車両重量 | 約 110 kg |
| 最高速度 | 約 90 km/h |
【技術解説】
マルショウ初期モデルらしく、ドイツ・DKWやZündappを意識した精密な造りで、
クランクケースの仕上げやフレームのリベット構造に職人気質が表れている。
国産量産バイクとしては珍しく、ヨーロッパ式のデザインを採り入れた先駆的存在だった。
【出典】
- marusholilac.com(公式アーカイブ)
- 当時のカタログ資料(静岡・浜松産業史料館)
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