Kawasaki H1 Mach III(1969)

Kawasaki

【概要】Kawasaki H1 Mach III(1969)

Kawasaki H1(Mach III)は、1969年に登場した空冷2ストローク・並列3気筒 498ccのスーパースポーツ。
当時として破格の加速と高出力を誇り、軽量フレームと相まって“ゼロ発進の怪物”と称された。
ピーキーなパワーカーブと独特の2スト・トリプルサウンドは、現在も伝説として語られている。

【主要スペック(代表値)】
型式 H1 Mach III
年式 1969 年
エンジン 空冷2ストローク 並列3気筒
総排気量 498 cc
内径×行程 60.0 × 58.8 mm
圧縮比 約 7.0 : 1
最高出力 約 60 PS / 8,000 rpm
最大トルク 約 5.9 kg·m / 7,000 rpm
燃料供給 キャブレター ×3
点火方式 CDI(初期はポイント仕様あり)
トランスミッション 5速リターン
車両重量 約 174 kg(装備)
ブレーキ 前後ドラム(後期一部ディスク)
最高速度 約 190 km/h

【解説】

H1は実用域を度外視した高出力・軽量・ショートホイールベースの三拍子で、
当時の4スト大排気量車を発進〜中速加速で圧倒。ハンドリングは敏感で、サスペンションやタイヤのアップデートが定番チューニング。
2スト三気筒ならではの排気脈動と、電撃的に立ち上がる中高回転の伸びは唯一無二だ。

【出典】

  • Kawasaki Factory History / Period Brochures
  • 当時雑誌アーカイブ(Cycle、Motorcycle Sport)

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